酸蝕症 - 歯の豆知識

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歯の豆知識

2017/07/25
酸蝕症

こんにちは。

歯科医師の安藤です。暑い日が続いて嫌になりそうな毎日ですね。

今朝からセミの鳴き声も聞こえて、もうすっかり真夏の香りがします!

今日は歯の酸蝕症についてのお話です。

酸蝕(さんしょく)っていう言葉をみなさんご存知ですか。

歯が溶ける病気の1つです。

ただ、皆さんもよく知っているむし歯とは少し違います。

むし歯は、お口の中のむし歯菌という菌が、お砂糖などの糖分をエネルギーにして

酸を作り出すことで、歯が溶ける病気です。

酸蝕とは、むし歯菌が作る酸ではなく、他の酸で歯が溶けてしまう病気なのです!

むし歯以外で、歯が溶けるなんて本当に起きるの??

 

って思われる方もいらっしゃると思います。

しかし、歯は酸という物質なら必ず溶けるのです。

実際にどんなもので歯が溶けるかというと、

代表的な酸はお酢です。

飲むお酢なども健康のためなどに飲まれている方もいると思いますが

とり過ぎてしまうと、歯が溶ける可能性があります。

お酢以外にも、酸性度といってpHという値で酸性度が高いかどうかが決まっています。

pHは値が低いほうが酸性度としては高く、歯が溶けやすいのです!

コーラ、ワイン、スポーツ飲料、フルーツ全般、野菜ジュース


これらはほとんどが歯が溶けるpH5.5という値より低いものです。

歯がずっとこれらの物質にさらされていると歯が溶けやすくなります。

ちなみにお茶やお水のpHは6~7なので歯が溶ける心配はありません。

これから暑くなると、炭酸飲料やスポーツ飲料の摂取が増えるので

気付かないうちに酸蝕症になってしまうことも!

ワインなどのお酒類もpHが低いものが多いので、大人の方も気を付けたいですね!

酸蝕症になると、どんな症状が現れるかというと、

むし歯に似たような症状が現れます。

歯がしみる、歯に穴が開いた、歯が変色した

このような症状はむし歯と同じです。

しかし、酸蝕症とはむし歯のように汚れがついているところのみが溶けるのではなく

歯全体が溶けていくため、

前歯が薄くなった、歯が小さくなった、歯のでこぼこがなくなった

など、ひどくなると歯の形がかなり変わってしまいます。

ただ、酸蝕とむし歯は両方起こることも多く、完全に見分けることは難しいです。

ただ、酸で歯がとけているところは、むし歯も起こりやすくなるので

コーラやスポーツドリンクなどの酸性で砂糖が含まれている飲み物はかなり注意が必要です。

では、酸蝕を予防するにはどうすればよいでしょう。

酸性度の高い飲み物を完全にとらないというのも、難しいでしょう。

ただ、酸の影響を少なくすることはできます。

それは、酸性の飲み物などをとったあとに、中性のお水やお茶などを飲むことです。

口をゆすぐのもいいでしょう。

酸で歯が溶けるのは時間もかかるので、酸を取ったらすぐに口の中の酸を薄めていけば

影響は少なくなるでしょう。

また、飲み方も酸性の飲み物を少しずつ飲むのではなく、なるべくまとめて飲んでしまったほうが

影響は少ないです。

ただし、歯磨きは少し注意が必要です。

酸が口にかなり残っている状態で歯ブラシをすると、歯が削れやすいという報告があります。

歯磨き前にはよく水で口をゆすいで、酸が少なくなってから歯磨きをしましょう。

酸蝕症は、かぶせものやつめものなどで治療が可能です。

しかし、治療よりも大事なのは予防です。

毎日炭酸を飲む!毎日柑橘系のフルーツを摂っている!

という方は、摂り過ぎに注意するか、摂り方を工夫しましょう。

酸と上手につきあって、暑い夏を乗り切りましょう!

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