寒さが厳しくなってきて冬本番といった毎日ですね!
歯科衛生士の長友です。
今日は「砂糖」についてお話したいと思います。
砂糖は、炭水化物と呼ばれる種類の分子の総称で、さまざまな飲食物に含まれています。甘いお菓子のラベル表示をチェックしてみてください。
ブドウ糖、果糖、しょ糖、麦芽糖、乳糖、右旋糖、でんぷん。これらはすべて砂糖の種類です。高果糖コーンシロップ、果汁、粗糖、そして蜂蜜も砂糖の一種です。
砂糖は、キャンディやデザートだけではなく、トマトソースやヨーグルト、ドライフルーツ、フレーバーウォーター、グラノーラバー、意外なものではチューブのわさびにも含まれます。
今や食べ物、飲み物、調味料にまで使われる砂糖ですが、取りすぎると体に悪いとは知っていてもなぜここまで愛される存在なのでしょうか?
ここからは少し解剖学の話をします。
ご飯や甘いものを食べると体の中で分解されて糖になります。それが脳にいくとドーパミンという神経伝達物質が発生します。
ドーパミンの役割とは、まず「快感」や「やる気」に大きな影響を与えます。
また、学習能力や記憶力といった部分にも影響を与えます。
よく試験勉強などで疲れているときにチョコレートなどを食べると、疲れが取れたりやる気が出ることありますよね?それは、このドーパミンの作用なのです。
本来このように、とてもいい作用をしているものなのですが、糖を摂りすぎて過剰にドーパミンが出ると「足りない」と錯覚を起こし、タバコやドラッグのように中毒に陥ります。
このドーパミンは増えすぎると感情の起伏が激しくなり、「怒り」「憎しみ」「恐怖感」というマイナスの感情が次々に湧き上がってきます。その一方で「優しさ」や「思いやり」が減ってしまうので、どんどん自分勝手になっていきます。ささいなことでキレてしまう子どもやすぐに癇癪(かんしゃく)を起こしてしまう子どもに、砂糖を与えるのをやめたところ穏やかになったという話は私の周りでも聞く話です。
では、甘いものを食べずご飯も質素にすればいいのか。そんなのつまんないですよね!
甘いもの大好きな私には絶対耐えられません!!
なので、血糖値の急激な上昇を抑えるために食べる順番を変えてみてください。
この食べる順番については、“食べ順ダイエット“としてもよく知られている方法ですが、サラダなどの野菜から食べ始めて、炭水化物は最後に食べるというものです。最初に食物繊維が体内に入るため、糖の吸収が緩やかになり、血糖値の急上昇が抑えられ、虫歯予防にもつながります。
みなさんも、最近イライラしてるなーとか疑心暗鬼になってるなー、子どもがわがまま放題で手がつけられないなぁーとかありましたら、甘い缶コーヒーやジュースお菓子など、砂糖を摂りすぎていないか考えてみてください。