
虫歯予防にはフッ素が効果的というのは、ご存知の方も多いかと思います。
虫歯予防には年齢ごとに虫歯になる要因や部位が異なります。
青少年期〜成人期
乳歯や生えたばかりの永久歯は酸に弱いため、歯磨きをせずに寝て しまったり、長時間食事をしていたりするとどんどん溶けていって しまいます!もちろん、溶けてしまった歯をそのままにすると虫歯 になってしまいます。
フッ素にはその溶けてきている歯を少しだけ修復してくれる効果が あり、虫歯予防に効果的とされています。
フッ素は、 多くの歯磨き粉に含まれておりお家で使っているだけでも効果があ ります。
地域によっては、 学校や施設などでフッ化物洗口を行なっている所もありますが、 高校生くらいまではお家でのフッ素入りの歯磨き粉に加え、 歯科医院での高濃度のフッ素塗布やフッ化物洗口などを行うことが望ましい とされています。
成人以降
成人した後は虫歯の他に、年齢を重ねる度に歯周病の罹患率が高ま ってきます。歯周病の治療と合わせて、フッ素や抗菌剤・抗炎症剤 の入った歯磨き剤を使い歯を守ることが大切です。
また、歯周病や噛み合わせの異常、全身疾患や口腔乾燥などの影響 により、歯茎が退縮すると歯の根っこが見えてきます。歯の根っこ は、こどものうちは殆ど虫歯になりませんが、加齢により歯の根っ この虫歯が多発してきます。この虫歯を予防するためにもフッ素を 活用しましょう。自宅でのフッ素入り歯磨き剤やフッ化物洗口、ま た歯科医院でのフッ素塗布が効果的とされています。
妊娠中
妊娠中にフッ素を取り入れても、胎児や母乳にはフッ素の移行はほ とんど見られないとされています。したがって、こどもの出生前に 母親が取り入れたフッ素によって、こどもの虫歯の発症率が減少す る事は認められていません。
しかし、妊娠中の女性はホルモンのバランスの影響により歯肉炎や 歯周病のリスクが高まります。歯科医院での歯周病予防に加えフッ 化物溶液、ジェル、バーニッシュなどを行ってもらうと効果的です 。また、治療した歯が多い方はフッ素の定的な応用が必要になりま す。
大石