こんにちは、衛生士の奥野です。

今回は「歯ぎしり・くいしばり」についてお話します。

冷たい水でブクブクうがいをしていると歯がしみることありませんか?

しみる原因は様々ですが代表的なものの1つが「知覚過敏」です。

ひどくなると瞬間的に鋭い痛みを感じるやっかいな症状なのです。

しみる症状に悩まされている方が最近多くなってきています。

では、なぜ知覚過敏になってしまったのか・・?原因はさまざまありますが今回は原因の一つである歯ぎしり、くいしばりについてお話します。

噛み合わせの悪さやストレスが原因で「歯ぎしり、くいしばり」は起こります。

自覚のない方も多く、たかが歯ぎしり・・と思われる方も少なくはありません。

一般に力いっぱい食いしばった時には自分の体重と同程度の力が歯にかかると言われています。これが一般の食事中であれば無意識の中で噛む力をコントロールしているため、害を起こすほどの力が歯にかかることは稀です。 ですが夜寝ているときは噛む力をコントロールすることはできないため、無意識のうちに歯や歯茎、顎に負担をかけています。そして多くの場合、自覚はありません。

無意識の中で何時間も毎晩噛みしめていると歯にヒビが入ったり歯茎にダメージを与えてしまいます。

中には「私は歯ぎしりなんてしないし、人に指摘されたこともない」とおっしゃる方もいると思いますが、真っ直ぐに食いしばる場合音が出ないので周囲の人も気づかず、本人にも自覚がないことが多いです。

自身でチェックできる自己チェックをご紹介いたします。

☆チェックしてみましょう

・歯茎の下の方や、下の歯の歯茎の裏側がデコボコしていませんか?

長年かみ合わせが強い人は、上顎、下顎に噛み合わせの力に対抗するように骨が発達します。

・舌のわきがデコボコになっていませんか?

食いしばる時舌を押し当てるので、歯の形にそって舌の形が変わってしまっている場合もあります。

 また、夜間の歯ぎしり、食いしばりが無いのに症状があるという人もいます。それは、「TCH」という日中の食いしばりの癖が原因である可能性があります。

通常、日中においても上下の歯が接している時間は1日の中でわずか15~20分と言われています。

ですが、仕事中、勉強中、携帯を操作している時など、集中している時に上下の歯を合わせてしまう癖になってしまっている人がいます。

寝ている時ほどの力はかかっていませんが、長時間、頻回なこの癖はやはり歯・顎・歯茎にとってはダメージを与える働きとなってしまいます。

ではこういった事は治せるのでしょうか?

先ほども言いましたが、歯を接触させるだけでも歯・筋肉・舌など組織は疲労してきます。

日中の食いしばり対策は、まず自分で気づくこと(認知すること)です。

時々意識して、食いしばっていないか確認してみてください。もし気づいたら顎の力を抜いて、上下の歯を離してください。

睡眠中の食いしばり歯ぎしりも精神的ストレスにより増長することが確認されています。睡眠中は睡眠時専用の歯を守るマウスピースもあります。

常日頃から食べる・飲み込む・話す以外は歯を合わせないように意識して、顎をリラックスさせて過ごしましょう。