
歯科衛生士の牧野です。今回はフッ素についてです。
<フッ素はどのように働くのか>
フッ素は、むし歯予防に関する様々な働きをしてくれます。フッ素配合ハミガキ剤を継続的に使用して、むし歯を予防しましょう。●酸の産生を抑制歯磨きで落としきれなかった歯垢(プラーク)が作るむし歯の原因菌の働きを弱め、歯垢(プラーク)が作る酸の量を抑えます。●再石灰化の促進歯から溶け出したカルシウムやリンの再石灰化を促進させます。●歯質強化歯の表面を酸にとけにくい性質に修復します。特に乳歯や生えたての歯は軟らかいので、フッ素配合のハミガキ剤を使い、歯質強化に努めましょう。
<子供の歯の健康のため、歯医者さんでフッ素塗布>
フッ素にはむし歯の原因菌の働きを弱め、歯から溶け出したカルシウムやリンの再石灰化を促進し、歯の表面を強化してむし歯になりにくくする働きがあります。その為、特にむし歯になりやすい「生えたての乳歯」や「生えたての永久歯」を持つ子どもたちにむけて、フッ素を塗布して予防するフッ化物歯面塗布法を多くの歯科医院で実施しています。
<実は大人にもフッ素は重要>
大人になると、不規則な生活や、歯科治療などにより2次むし歯(治療済の歯が再度むし歯になる)になりやすく、むし歯リスクが上昇することがあります。また年齢が進むにつれ、歯周病によって歯茎が下がってしまい、セメント質とよばれる表面が弱い部分が露出し、むし歯になりやすくなります。歯科研究では、フッ素配合ハミガキ剤を使うと歯の根元のむし歯を67%も抑制可能という結果も存在します。フッ素ケアは大人にも非常に大切なケア方法なのです。
<フッ素を口に長く残すハミガキ剤を選ぼう>
*フッ素配合のハミガキ剤は多いフッ素にはむし歯を予防する効果があるため、市販のチューブタイプのハミガキ剤の約90%にはモノフルオロリン酸ナトリウムやフッ化ナトリウムなどのフッ化物が配合されている程、フッ素配合のハミガキ剤は一般的なものとなりました。*フッ素を長く留めることが大切フッ素は歯磨きをしたあとも歯や粘膜などに残り、少しずつ唾液と混ざり合って口の中で効果を発揮します。だからこそ、フッ素は長く留めることが大切です。
ライオン クリニカ ホームページ参照