アレルギーとは?

生き物には自分の身体を外の敵から守るための、細胞レベルのミクロなしくみ”免疫”があります。免疫を担当している細胞は、外の敵を見分けて仕事をしていて、無害なものはスルーしておくのがいいのですが、無害なものを間違えて相手にしてしまい、その結果自分にとって不都合なことが起きてしまうこと、それが”アレルギー”です。相手にされてしまった無害なもの(タンパク質でできていて、アレルゲンといいます)は身体に侵略する意図をもっていないので、身体の表面に付着している状態です。

身体の表面は、皮膚と粘膜でできています。そのうちのどこの場所でアレルギーが起きているのか、そして何をアレルゲンとして反応しているのか、それによってアレルギー疾患はアトピー性皮膚炎や気管支喘息といった名前がついていて、異なる症状がみられます。

 

アレルギーの診断

アレルギーの診断は2段階で行います。まず、特定の物質によって症状が見られているという事実の確認が基本です。次にその症状が免疫学的機序によることの確認を血液検査や皮膚検査によって行います。

大事なのは、この2段階の順序です。よく検査でIgE抗体が陽性に出ているから、アレルギーがあるはずだといわれる場面がありますが、検査の結果がたとえ陽性でも、その物質によって症状が見られているという事実がなければ、それはアレルギーとはいいません。

 

口に入る物質とアレルギーいろいろ

ラテックスアレルギー

歯科で知っておきたいアレルギーの代表は、ラテックスアレルギーです、これは天然ゴムに含まれるラテックスタンパク質に対して免疫反応が起こり、症状がみられることです、天然ゴム製手袋、歯科用ラバーダム、歯科矯正用エラスティックなどの接触によって起きますラテックスが含まれていない製品を使うことで症状を防ぐことが可能です。

ラテックスと構造が似ている果物の抗原にも反応が起きることがあり、ラテックスフルーツ症候群といいます。アボカド、キウイフルーツ、クリ、バナナがハイリスクといわれていますが、それ以外の果物でもアレルギーが起こりえます。

 

口腔アレルギー症候群と花粉食物アレルギー症候群

特定の果物や野菜を食べることで口腔内の違和感を生じるアレルギー反応を口腔腔アレルギー症候群といい、とてもよくみられる現象です。症状が口腔内に限局しているのであれば、食べるのを完全に禁止する必要はなく、困らない程度に留めておくのでよいといえます。花粉症がある人にみられることから、花粉-食物アレルギー症候群ともよばれています。花粉の成分と類似した物質に対してアレルギーが起きることが知られているのです。

 

デンタルハイジーン3月参照  大石