受付の阿部です!
今回は、デンタルガムについて書きます☻“デンタルガムを噛むこと” にはさまざまな効果があります。歯科医院ではガムを勧め、販売も行っています。ガムの種類は豊富で成分や効果に違いがあり、それぞれに効果的な使用方法があります。今回は市販品と歯科専売の両方が販売されている、キシリトールガム、リカルデント、ポスカの3つのガムについてその特徴を説明します。

●キシリトールガム
キシリトールガムに含まれるキシリトールとは白樺や樫などの樹木や植物から作られる成分で、砂糖と同じぐらいの甘味がありますが、齲歯の原因となる酸を作らない糖アルコールです。

歯科専売のキシリトール100%ガム(オーラルケア)には、キシリトールが100%含まれており、歯科専売の場合は1日に4粒の換算です。

●リカルデント
リカルデントには、牛乳に含まれる成分から作られたCPP-ACP (カゼインホスホペプチド・非結晶リン酸カルシウム複合体)が配合されています。 CPP-ACPには脱灰抑制効果があり、脱灰部分の再石灰化の働きを積極的に行い、再石灰化された部分への酸への耐性が増強されます。

歯科専売のリカルデント(ジーシー)は、CPP-ACPが2倍配合されているので、より再石灰化に有効になります。

●ポスカ
ポスカに含まれるじゃがいもから作られたPOS-Ca(リン酸化オリゴ糖カルシウム) は唾液に溶けやすい水溶性カルシウム素材で、脱灰部分を再石灰化します。 また、プラーク中のpHを酸性から中性にすばやく改善し、脱灰を抑制します。

歯科専売のPOS-CaF(モリタ)は, 緑茶工キス(フッ素含有)が配合されています。POs-Caに加え、唾夜中にフッ素イオンの濃度を高めることにより、さらに再石灰化を効果的に行えます。

このように、どのガムにもお口の環境をよくする力があります。ガムには調蝕予防、歯の再石灰化とし
ての活用だけではなく、口腔機能へのアプローチにおける使用にも注目されています。

✩齲蝕・・・歯の実質欠損のなかで、生物的要因(口腔内の細菌が糖質から作った酸による歯の脱灰など)が原因であるものである。そのほかの物理的要因(磨耗、たわみなど)、化学的要因(細菌由来ではない酸など)による歯の実質欠損は、齲蝕には入らない。疾病負荷の観点から歯周病と並び、歯科の二大疾患の一つである。(Wikipedia参照)

✩再石灰化・・・唾液に豊富に含まれるリン酸イオンやカルシウムイオンがエナメル表層下に浸透して失われた部分に再び補充されることをいう

当院では、キシリトールとポスカを販売しておりますので、ぜひご検討下さい!