ガムを“噛む”ことの効果

 

 

1 、唾液分泌量の増加

 

咀嚼(噛むこと)により唾液の分泌量が多くなります。

 

これは皆さんよくご存知だと思いますが、よく噛めば唾液の量も多くなり、唾液が多くなればそのさまざまな作用により、虫歯や歯周病の予防につながります。

 

 

2、脳の活性化

 

ガムをよく噛むと脳が活発に活動することがわかっています。

 

口の中に何もいれずに咀嚼運動(噛むこと)をしても脳は活発に活動せず、ガムをしっかりと噛むことで脳の活性化がみられたという報告があります。

 

 

3、姿勢の安定

 

人間は地球の重力に対して筋肉(抗重力筋)を使い、姿勢を保持しています。

 

抗重力筋には咀嚼筋も含まれており咀嚼筋が活発に働くことが姿勢を正しい位置に戻すことに関連するといわれています。

 

咀嚼(噛むこと)によりしっかりと姿勢が安定することで、自身のもっている力を出し切ることが可能です。

 

 

4 、口腔機能の向上

 

ガムを噛むことでさまざまな筋肉が動きます。

 

口腔周囲の筋肉のトレーニングとしてガムを噛むことで機能の向上も期待できます。

 

 

ガムによる口腔機能の向上

 

 

☆現代の口腔機能

 

コロナ禍でマスクを常時着用するようになりましたが、マスクの下では口呼吸が多いことが指摘されています。

 

口呼吸でいつも口が開いていると口腔周囲の筋肉は脱力し、さまざま問題を引き起こします。

 

また、現代人は食文化の変化などにより硬いものよりも軟らかいものを好み、昔よりも食物を噛む回数が減っています。

 

 

皆さんは“噛む指導を受けたことがありますか?

 

子どもたちに「“噛む”って、どうすること?」 と聞くと、「30回噛む!」とほとんどの子が答えてくれます。

 

が、「じゃあ、“ちゃんと噛む”ってどういうこと?」 と聞くと答えられなくなります。

 

“ちゃんと噛む”というのは “噛むための筋肉がしっかり働いている”ことですが、 口腔機能が正常に獲得出来ていないとそれが難しくなります。

 

 

☆“噛むカ” と “嚥下(飲み込む)” のための機能の向上

 

口腔機能の獲得·向上には、 “噛む力” つまり口腔周囲の筋肉を養う必要があり、そのトレーニングを行うことが大切になります。

 

また、“噛む力” の獲得・向上と合わせて、“嚥下”のための機能の向上も重要になります。

 

口腔機能に問題がある場合、舌が低位になっていたり(写真あり)唾液を飲み込む際に上あご (口蓋) を押せていなかったりすることがあります(写真あり)

 

嚥下時は“歯と舌と口唇の関係” が重要で舌は挙上され、口蓋を押し、口唇や頬の筋肉に余分な力がかかりません。

 

そして、 通常口唇は軽く閉じており、このバランスか重要となります。

 

このようにガムを噛むことでの効果はたくさんあります!皆さんもぜひ取り入れてみてください。

 

 

 

過去のブログより:“デンタルガムを噛むこと”から得られる様々な効果

 

 

デンタルハイジーン参照

歯科衛生士 奥野

 

 

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