ClubGP Advanced Series 2022

 

4月5,6日の2日間、大阪にてClubGPの年間コースが始まりました。

 

 

このシリーズは第6期になりますが、自分も1期は受講生として参加したコースです。

前期の5期からマイクロスコープの割合を増やしたコースになったことから、自分もファカルティーメンバーとして受講生の先生に教える立場として参加しています。

自分の役割としては当院に現在3メーカー6機種で合計10台あるマイクロスコープの特徴や使い方などを解説する事だと思っています。

特に自分は直視といってミラーを使わないで臨床に使っていることが多いのですが、そのためにはポジショニングといって自分の患者さんを診る位置や患者さんの体勢、マイクロスコープの向きなどの扱いを変えることで見にくい所が見えるようになります。それには創意工夫が必要ですし、それが分からず気づかず使用している先生も多いです。なおかつ使用しにくいから使わなくなってしまう先生も多く、せっかく高い金額で買った器械がオブジェと化して宝のもちぐされになってしまうこともよく聞きます。

最近は患者さんに宣伝する目的で導入する医院や先生も多くいらっしゃいますが、使いにくいと実際の臨床で使わなくなってしまうことも多いようです。

ところがこのマイクロスコープを使えるようになると、実際の臨床で術者にも患者さんにもメリットが多くあります。そもそも歯は小さいものであり、そこに出来る虫歯の原因の細菌は目に見えないものです。細菌は見えなくても細菌の作る虫歯は小さく、肉眼では見にくいものです。精密に治療しないと虫歯の取り残しなども起きて虫歯の再発にもつながってしまいます。仮に虫歯が見つかったら精密に治療して、その後歯ブラシやフロス、歯間ブラシなどを適切に行い、食生活も規則正しいものにすれば虫歯の再発を防ぐことが出来ます。

実際に当院で適切に治療してその後メインテナンスに通っている多くの患者さんのほとんどの方は、数年後また何本も虫歯の治療をしないといけなくなることは少ないです。

その為にマイクロスコープを使用してきちんと治療することが将来のご自分のお口の健康に関与することになります。この2年でマスク生活になり、口臭や歯並びを気にする方も増えてきましたが、お口の健康は体の健康にもつながります。当院でもご高齢な患者さんが多くいらっしゃいますが、歯が健康である方は若々しく、お元気な方が多いです。やはり噛むことは健康にとってとても大切なことが分かります。また、食事をとることは人生の楽しみの大きな要素になっていると思います。

その患者さんの口腔内の環境を作れるよう、当院ではドクターがマイクロスコープを使用出来るよう1年目からトレーニングをする先生が多くなってきました。

また当院では自由診療ではマイクロスコープを使用した診療が標準となっております。その為の一環として今回安藤先生と金子先生が更なるレベルアップのために受講生として1年間大阪のこの研修会に参加することになりました。

 

 

 

このコースでは講義も日本で有名な先生方のお話を聞けることも非常に勉強になりますし、マイクロスコープやインプラント関連の実習も多いことから間違いなく臨床力が上がると思います。

今回も主催の佐藤先生の講義から、実習では歯をマイクロスコープを使用して正しくきれいに削るトレーニングを行いました。宿題もあり、コース以外でも努力することでレベルが上がることは間違いないと思います。

 

当院では6月か7月にはペントロンというメーカーの新しいマイクロスコープも導入予定で、この機種の使い勝手もこれから教えていければ皆さんの参考になると思います。

1年間受講生の皆さんの臨床力アップのお手伝いをして、その先生方の患者さんにも貢献していきたいと思います。

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