
こんにちは。助手の高松です。
今回は日本の食文化にかかせない”麹”についてお話しをさせていただきたいと思います。
麹
麹とは何かご存知でしょうか?
蒸した穀物(お米や大豆、麦)に麹菌(麹カビともよぶ)をまぶし培養させたもので、味噌や日本酒、お酢、みりん、醤油など日本の調味料作りにはなくてはならないものです。
2011年にブームとなった塩麹も麹と水と塩でできています。
お口の中でよい働きをする麹
その麹を食事に取り入れることで歯周病予防にもつながります。
歯周病は病原細菌が歯と歯茎の間である歯周ポケットに侵入し、歯周組織を破壊していきます。
その歯周病の原因である病原菌に対して、麹菌が阻害物質を作ることが明らかになったとの文献も出ていました。
https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-25460122/25460122seika.pdf
“カビ”ときくとあまり良いイメージはありませんが、麹カビには医学的効果が多くあり、私も家族も麹に出会ってからアトピー性皮膚炎が軽減したり疲れにくくなったりと体調に良い変化が多くありました。
麹と炊いたご飯かもち米に水を入れて保温し発酵させると、甘酒ができあがります。
甘酒にはビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6、麹カビが生産する酵素の働きによりお米のデンプンが糖化されブドウ糖に分解されます。
ほかにお米のタンパク質も酵素の働きにより必須アミノ酸群に変えられ、豊富に含まれています。必須アミノ酸は体内で作られない為、食事で補う必要があります。
また甘酒に含まれる食物繊維やオリゴ糖が善玉菌のエサとなり腸内環境を整えてくれます。お米のデンプンやタンパク質も酵素の働きによりブドウ糖やアミノ酸に分解されているため、腸に負担をかけずに体内に吸収されます。
白砂糖や添加物・加工品、お肉中心の食事などは悪玉菌のエサとなり腸内環境の悪化に繋がります。
腸内環境が悪化すると、便秘や下痢、肌荒れやむくみ、冷え、アレルギーやうつ病などを引き起こします。
腸内細菌叢(腸内フローラ)を整えることで、便秘解消、免疫力アップ、美肌効果、アレルギー改善、疲れにくく痩せやすい体になり、幸せホルモンであるセロトニンや睡眠ホルモンのメラトニンが分泌されるため、睡眠の質も上がり前向きな気持ちへと変わっていきます。
塩麹などでお肉やお魚を漬けておくと、麹菌の出す酵素の働きによりタンパク質や脂質を分解してくれるので柔らかくなり旨味が増します。
ぜひ甘酒やお味噌汁、塩麹など日々に取り入れて良い変化を体感していただきたいです。
もちろん甘酒も糖なので、歯磨きをして虫歯予防もしましょう!