こんにちは。勤務医の伴です。
残暑が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
本日は根管治療について、お伝えできたらと思います。
以前、虫歯の治療に関してご説明いたしましたが、今回は虫歯が深く神経(歯髄)にまで達した場合の治療です。
以前のブログについてはこちら↓
コンポジットレジン修復について ~メリット・デメリット、治療の流れなど~

根管治療とは一体なんでしょうか?

歯医者でよくいわれる「根の治療」のことで、歯の神経の”通り道”である根管の治療です。
簡単に言ってしまうと、歯の神経の通り道にいる虫歯菌を取り除き、洗浄し消毒する治療です。
1回では感染源を取り切れないため、何回か洗浄・消毒を繰り返します。治療中は期間をあけすぎずに歯医者へ通えることが望ましいです。

なぜ、根管治療をが必要なのでしょうか?

歯を守るために根管治療は必要です。
根管に虫歯菌が感染したのを放っておくと、歯の根の先まで感染し、歯の周りの骨をとかしてしまう恐れがあります。
またその歯自体も残せなくなることがあります。

どのような歯を根管治療するのでしょうか?

虫歯菌が根管にまで達してしまった歯を治療をします。
虫歯は表面から始まり、歯の根の先端の方へ広がります。
何もしなくてもズキズキと、眠れないほどの激痛がある場合に治療することが多いです。
ざっくりと根管治療に関して説明いたました。ここからは簡単な治療の流れをご説明します。
根管治療は
・神経が通っている歯
・既に根管治療して神経がない歯
によって少し異なりますが、今回は神経が通っている歯の治療の流れをご紹介します。

根管治療の流れ

①検査・診断

レントゲン写真や歯の状況を確認し、根管治療が必要かどうか決定する。

②虫歯をとる

麻酔下にて虫歯をとります。

③神経をとる

手で使う細い器具を用いて神経を取ります。

④洗浄・消毒する

根管を洗浄しやすいように形を整えて、根管の中をきれいにします。

⑤薬で根管を満たす

神経をとったあとは、根管が空洞になっているため、最終的にゴムのような材料の薬で満たします。

⑥レントゲン写真をとる。

薬が中にしっかりと詰まっているか確認します。

根管治療しているのに痛みがでるのはなぜ?

根管治療は治療中、治療後に痛みを生じることがあります。原因としては
・根管に菌が残っている場合
・根の先に膿が溜まっている場合
・歯の周りの組織が腫れている場合
・感染が強かった場合
など様々ありますが、通常は2,3日で治ってくることが多いです。
痛み止めも処方いたしますので我慢せずにご使用ください。
当院ではマイクロスコープ(歯を拡大する装置)やCTも完備しており、根管治療をより精密に行えます。
ご相談だけでも構いません。ぜひ気軽にお越しくださいませ。