こんにちは!
ヤガサキ歯科医院の安藤です。

訪問歯科セミナー

先日、当院の勤務医の金子ドクターと衛生士の本間久恵さんが主催する訪問歯科セミナーに参加してきました!
金子ドクターはヤガサキ歯科医院に勤務しながら、ご実家の医院を継承し、
今でもヤガサキ歯科医院に週に1.2回ほど診療に来てくれています。
ご実家の歯科医院で積極的に訪問診療を行なっており、
訪問歯科の導入の仕方や、介護保険について、またどういった道具を取り揃えたら良いかなど、丁寧に講演してくれました。

訪問歯科を始める

歯科医院でも、訪問歯科というといきなりスタートするのは実はすごく大変なのです。
色々なポータブルの道具を取り揃えないといけないのか、
患者さんの安全を確保しながら診療室と同じことができるのか、
また介護保険を使用することから保険の請求方法などが通常診療と大きく異なるのです。
金子ドクターは、
最初はできることが少なくても、
道具が揃っていなくても
とにかく訪問歯科を始める事がすごく大切
だと話しており、もっと多くの歯科医院が対応できるように努力すべきだと感じました。
歯科衛生士の本間久恵さんは現在はフリーランスであり、
川崎市内を中心に多くの訪問歯科を行なっています。
私も以前にヤガサキ歯科医院で訪問歯科を始める際に色々と教えていただき、本当にお世話になりました。
本間さんは歯科衛生士でありながら、ケアマネージャーの資格も持ち、摂食嚥下の認定歯科衛生士でもあります。
もともとは普通の歯科医院に勤務されていた本間さんは、川崎市に引っ越され、そこで勤めた歯科医院で訪問歯科をされたそうです。
現在、その歯科医院は閉院してしまい、患者さんから訪問歯科を続けてほしいと強い要望があり今ではフリーランスとなったそうです。
歯科衛生士さんの活躍の場は、歯科医院の中だけではないと、強く感じた講演でした。

訪問歯科診療最大のメリット

訪問歯科診療の最大のメリット、それは誤嚥性肺炎の予防です。
誤嚥性肺炎は命の危険があります。
訪問歯科で定期的に口腔ケアを受けることで、予防することができるのです。
私たちは日々、虫歯や歯周病の予防のために、
歯周病の検査をしたり、
歯磨き指導をしたり、
歯石をとったりします。
しかし、その歯磨きも高齢になると若い時と同じようには出来なくなってしまいます。
例えば、脳梗塞などで手足の麻痺が残ってしまうと、手先が使えなくなります。
そのような方に、歯周病の予防のために、毎日3回、歯と歯茎の間に歯ブラシを当てて・・・などといった歯磨き指導が正しいでしょうか。
歯周病やむし歯は生活習慣病です。
歯磨きのレベルを上げることで防ぐことができます。
しかし手足が不自由な方、介護が必要な方、また、食事やトイレの介助をする方が歯磨きまでを完璧にできるでしょうか。
私は、今回の講演を拝聴して自分がいかに歯科医院に来れる患者さんだけを対象とした治療をしていたかを実感しました。
今までに訪問歯科を行うこともありましたが、まだまだ少ないのが現状です。
歯科医院に来れなくなってしまった方、身体の治療でお口の中のことまで手が回らずに困っている方がいるのではないでしょうか。
完璧な歯磨きができなくても、私たちが定期的にケアしてあげることで、
食事がしやすくなったり、
会話ができるようになったりする患者さんがいるなら、
ぜひそのお手伝いをしたいと思いました。
金子ドクターや、本間さんが実際に訪問している患者さんも、
最初は入れ歯が合わずに口から食事が取れないような方も、
入れ歯を治してあげたら衛生士さんがケアをして上げることで体の状態もよくなり、
表情まで明るくなっていました。
ヤガサキ歯科医院では訪問歯科診療に対応しております。
ご家族やお知り合いなら方で、お困りの方がいらっしゃいましたらご相談ください。
安藤