
こんにちは!勤務医の林邉です。
歯周病治療の検査項目
今回は歯周病治療の検査項目について解説していきます。
ヤガサキ歯科医院では歯周治療を始める前に、必ず
- 歯周ポケットの検査(プロービング)
- 口腔内写真の撮影
- レントゲン写真の撮影
を行なっています。
皆さんは、検査されたことありますでしょうか。
これらの検査で何が分かる?どういうことに役立つ?
①歯周ポケットの検査(プロービング)はなぜ必要か?
歯周ポケットとは歯と歯肉の間にある溝のことですが、その中に汚れ(プラーク)が溜まると、炎症が生じ溝が深くなる病的・形態的な変化が起こります。
その歯周ポケットを定量的に測定するのがプロービングです。
深さを測る他にも、プロービングを行うと
歯周ポケットからの出血や、歯肉の状態、歯石の有無、歯根の形態などを把握するのに役立ちます。
②口腔内写真はなぜ必要か?
私たちが治療を行う上で重要視していることは、適切な診断です。
診断は治療の根拠となるものであり、
口腔内写真を観察することで、歯肉の性状、噛み合わせの関係、力の影響など歯周病に関連する様々な要素を読み取ることができます。
また、当院には長年通院して頂いている患者様も多くいらっしゃいます。
口腔内は常に変わり続けており、その経時的変化を比較することにより、その患者様に寄り添ったオーダーメイドの治療を提供することに役立ちます。
さらに患者様とのコミニケーションツールとしても最適です。
自身のお口の中を画像で確認することで、治療のイメージを掴みやすく、治療前後でどのような変化があったのかを簡単に知ることができます。
③レントゲン写真はなぜ必要か?
当院では歯周病が進行しつつある患者様には小さなレントゲン写真を合計で10〜14枚撮影させて頂いております。
(歯周病の疑いがない方、希望のない方には行なっておりません)
歯周病は目では見えない歯肉の中で起きているため、骨や歯根の状態を知るには、レントゲン写真は最も重要な診断材料になります。
歯周病の広がりは、骨がどの程度吸収しているかで判断していきます。
全体的に骨の量が減っているのか、部分的なものなのか、また骨の白っぽさ、黒っぽさなどレントゲン写真から得られる情報は非常に多いのです。
これらの検査を正確に行うことにより、早い段階で歯周病を把握し治療に役立てております。