
こんにちは!
勤務医の味戸です。
寒い季節になってきました。みなさま、どうお過ごしでしょうか?
季節の変わり目、体調に気をつけてください。
今回のドクターブログは、先日行ってきたフェアについてどうだったのか、歯科にはどう活かせるかのどお話ししていこうかと思います。
自費研フェスティバル
自費研フェスティバルという、主に最先端の薬剤、機材などを扱っているフェアでした。
歯科だけではなく、主に医科中心のフェアでした。
そこで目にしたものは・・・
幹細胞を体に入れる!
この“幹細胞を体に入れる”がトレンドでした!
自分は恥ずかしい話、美容にはそこまで興味がなく、今どんな美容クッズなどがあるか全く知りませんでした。
では、幹細胞とは何か・・・聞いたことはあるけどあんまり知らないですよね。
簡潔的にいうと、何にでもなれる細胞、です。
肌、角膜、関節、脳、筋肉など人間にはたくさんの組織に細胞が存在します。
その細胞が傷ついていた場合、幹細胞がそこに浸透すれば、傷ついた細胞にとって代わって役割を果たします。
したがって、シワ、たるみ、アトピーなどの皮膚の症状、関節炎、ドライアイなどに理論上効いてきます。
この話をきて、魔法のお薬ではないか!とも思ったのですが、まだ開発されて日が浅いため、確固たる研究結果などはなさそうなので、信じる人はやってみるのもいいかもしれないですね!
歯科への活用は
では、これは歯科には使われないのか?とも思い、話を聞きました。
実は、歯科にも使われ始めているとのことです!
実際に用いられている場合ですと、インプラントなどを将来考えていて、抜歯せざるをえない患者さんがいるとします。
歯を抜いたら、歯を支えている骨は無くなってしまいます。
インプラントは、骨にくっつくものなので、骨がなくなってしまうのは死活問題です。
歯を抜くその時に、その幹細胞を、歯を抜いた部位に入れるのです。
そうすると、幹細胞が、骨になり、骨ができやすいというものです。
納得しましたが、実際の臨床結果が、しっかりないものでは、患者さんに使えないので、これからどうなるか非常に楽しみです。
また、幹細胞を抜いた歯のところに入れて、歯ができるようになれば1番いいですよね!
将来には、そんな薬も出てくるんだろうなと思いを馳せた1日でした。
ボトックス
ボトックスもフェアに出ていました。
ボトックスは、噛み締めが強い方にとても有効です。噛む筋肉に直接薬剤を入れることによって、筋肉を一時的に弱まらせる治療法です。
夜につけるナイトガードも有効ですが、違和感が強かったりすると使えない方もいます。
そんな時は、半年に一回ボトックスを打つことによって、噛み締めが弱まり、歯、歯茎、被せ物を守ることができます。
被せ物を入れた方、噛み締めの自覚がある方は、試してもいいかもしれません。
いかがだったでしょうか?
私自身、夢が膨らむいい機会でした。患者さんが喜んでもらえる材料を、患者さんと決めて、治療していきたいと改めて思いました。