
こんにちは!副院長の安藤です。
私は大阪にまたセミナーに行ってきました。
今回は、インプラントの骨を作るセミナーです。
インプラントができる人、出来ない人
インプラント治療は今ではかなり一般的になってきたと思います。
しかし、インプラントはどの方も必ずできるわけではありません。
顎の骨の状態が大きく影響するのです。
インプラントの素材であるチタンは、人間の骨とオッセオインテグレーションという結合をすることで、歯の代わりをしてくれています。
この結合は骨しかできないのです。
もし、顎の骨の量が少なかったり、弱かったりするとせっかく入れたインプラントはくっつきません。
取れてしまうのです!
顎の骨が足りない場合どうしたらいいの!?
そこで、自分の骨が足りない場合に、骨を増やす方法がGBRという方法なのです。
GBRには大きく分けて、2つのパターンがあります。
- 自分の骨の別のところから取ってきたものを、インプラントを入れる場所に入れる
- Bio-Ossという人工の牛の骨を入れる
です。
それぞぞれのメリットデメリットは
1.自分の骨の別のところから取ってきたものを、インプラントを入れる場所に入れる
メリット:自分の骨の場合は、より骨が増えやすいです。
デメリット:他の場所から採らなければならないので、手術部位が2箇所になです。
2.Bio-Ossという人工の牛の骨を入れる
メリット:手術の場所が一回で済み、必要な骨の量をきちんの入れることができます。
デメリット:自分の骨の処置と比べて骨が吸収を起こしやすいです。
最近は自分の骨と、人工の骨を混ぜて入れる方法が一般的です。
12月のセミナーではブロック骨移植といって、自分の顎の骨を別のところからブロック状にとり、それを大工さんのように別の骨の場所にネジで固定するといった方法を学びました。
講師の白鳥先生は外科治療の権威である先生でとても手術が上手で治りもとても綺麗で圧倒されました。
しかし、デメリットは手術部位が2箇所になってしまうということです。
大規模に骨が無い場合ではブロック状に骨を足すことの方が確実ですが、手術の難易度もとても上がってしまいます。
人口の骨と混ぜることで、自分の骨を採る量はかなり少なくでき、手術の難易度も少し下がります(しかし、手術部位は結構腫れます)
手術部位が1箇所で済むメリットもあります。
顎の骨を作るだけでは終わらない
また、最近ではただ骨を作るだけでは終わりません。
骨を増やすことで、丈夫な歯ぐき(付着歯肉)が減ってしまうことがあります。
そうすると、インプラントは歯磨きがしにくくなってしまい、インプラントの歯周病になってしまうことがあります。
それを防ぐためのものが
「歯ぐきを増やす手術」
です。
前歯など、歯ぐきが痩せてしまった場合に行うことが多かったこの手術ですが、インプラントの周りにも歯ぐきを増やすことでインプラント周囲の清掃性も良くなり、結果としてインプラントを長持ちさせることができます。
少し難しいお話ですが、とても大事な手術なのです。
この「骨を作る手術」「歯ぐきを増やす手術」の両方を大阪のセミナーでは学ばせて頂きました!
実習は非常に忙しいスケジュールでしたが、豚の顎を使って2日間行いました。
豚の顎は人間の顎と非常に似ていて骨の硬さも似ています。歯ぐきはちょっと硬い感じがしますが、骨を増やすための膜の固定の仕方や、糸の縫い方、また歯ぐきをとって中に入れる方法など非常に充実した内容でした!
少しでもインプラント治療が快適になるように、日々のレベルアップを行っています。
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