
こんにちは!勤務医の味戸です。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
今回は、昨年末に行われた院内の実習についてお伝えいたします!
なんの実習?
それは豚実習でした!どんな実習かと言いますと、実際のお口の中を想定して、
豚の顎を見立てて、歯茎の切り方、縫い方などを学ぶものです。
ドクターみんなで院長先生のデモを見ている最中です!
当院では、歯茎の手術ができるDrが多くいますので、安心です。
歯茎の手術ってなに…⁇
みなさん、歯茎の手術とはなんなのか、あまりイメージできないと思いますので説明します。
まず、その手術が必要な方はどんな人なのか?それは、歯周病が進行した方です。
一般的に、歯茎の深さは2〜3mmと言われています。
歯周病は痛みがない病気なので、歯医者さんに行けていなく、久しぶりに行ったら、4〜5mmありますと言われた経験ある人もいるのではないでしょうか?
健康な歯茎の深さより2倍深いと、それだけ汚れが溜まりやすいということになります。
歯周病の治療を正しく行なっていくと、4〜5mmのポケットも2〜3mmに減って改善するいうことは多くあります。
しかし、それでも治らない、改善しないことがあるのです。
なぜ治らないのか・・・・・
それでは、まず、歯周病の治療について説明します!
①セルフケアの徹底
歯ブラシを疎かにすると、歯茎が腫れて、歯茎の深さを測ると、深く出ることがあります。
したがって、正しい磨き方を徹底して行うことで、深さが減ってきます。
②歯茎の上の歯石取り
歯石にも2つ種類があります。歯茎の下と上にあるものです。上の歯石については、比較的簡単に取れてきます。それによっても歯茎の腫れがなくなり、引き締まっていきます。
③歯茎の下の歯石取り
歯茎の下の歯石取りはとても難易度が高いです。なぜなら、歯茎の下は直接見えなく、術者の感覚やレントゲンから推定し、行っているからです。
この3つがおおまかな正しい歯周病の治療の流れですが、これをしっかり行なっていても治らないのは、歯茎の下の歯石が取れてないことにあります。
それは、直接見えないことから、取り残しがあり、それによって深さが治ないのです。
じゃあ、どうしたらいいの?!
そこで、歯茎を切り、直接見て歯石を取る手術が重要になってきます。
当院では、マイクロスコープ(顕微鏡)が診療台各台に設置しています。
マイクロスコープについては、梅本先生が詳しく話しているので、是非見てみてください!
(2022年7月5日参照)
マイクロスコープを用いて、手術を行うメリットについて説明します!
①取り残しの歯石を見逃さない
②縫合が綺麗にでき、傷の治りが綺麗
③余分な歯質を削らない→しみにくい
などが挙げられます。
上の画像は、豚の実際の歯の様子です。
人間の歯、歯茎にとても似ているので、歯科の先生は、実習に用いることが多くあります。
こうやってみると、豚は、草食動物なので、歯が平たいことがわかります。動物は、普段食べる食べ物に適応して、歯が変わっていったのだなと、感じる時もありました。
人間は、雑食なので、平たくも、尖っています。不思議ですよね!
歯周病で悩まれている方は、是非相談してみてください。
改めて、当院では、歯周病の手術を多くできるDr.がいます!
患者さんにとって1番良い治療をご提案させていただきます。