こんにちは。

副院長の安藤です。

今回は歯の神経の治療についてのお話です。

みなさんは歯の神経の治療をしたことはありますか?

歯は、健康な状態では神経は生きているのですが

むし歯で歯が溶けてしまい、神経の中までむし歯が進んでしまうと

神経が汚染されて、かなり痛くなります!

そのまま放置してしまうと神経が死んでしまうのです。

そのため、深いむし歯の場合は神経をとる治療を行います。

神経の治療って痛いの?

どれくらいの回数がかかるの?

歯の神経を取ったらどうなるの?

よく、治療を行う際にこのような質問をされます。

今日はこのような疑問にお答えします。

まず、神経の治療の際はほとんどの場合、麻酔をかけます。

麻酔をかければ治療中の痛みはありません。

ただし、神経が炎症を起こしている場合、麻酔の薬が効きにくくなってしまうことや、治療後数日間は痛みが出ることがあります。

そのような時は鎮痛剤を服用してもらいます。

また、歯の神経を取る治療は、一度では治療が終わらないのです。

歯の神経は奥歯では2~4本くらいの神経が通っていて、

全ての神経を取って、根の中のばい菌を消毒するにはかなり回数がかかるのです。

前歯では通常2~3回、奥歯だと4~5回以上かかります。

この間に治療をやめてしまったりすると、神経の中にばい菌が入り、更に治療期間がかかってしまうことがあります。

根気のいる治療になりますが、治療をしっかり終えることで

歯の寿命も変わってきますので、神経の治療の際は時間がかかってもしっかりと治療を終えないといけません。

最後に神経を取った歯はどうなるのかお話します。

神経を取った歯は治療を終えればまた、噛めるようになります。

ただし、神経を取った歯は少し脆くなる傾向があります。

元のむし歯の状況にもよりますが、割れてしまうことがあるのです。

人によって噛む力は違いますが、割れるのを完全に防ぐことはできません。

このため、できるだけ歯の神経を残すように

むし歯を作らないようにすることが大切です。

むし歯が小さい段階で発見できれば、歯の神経を取る必要もありません。

定期的な歯科医院でのチェックを行いましょう。

また、神経を取らなくてはいけない場合、

神経の治療をより精密に行うことができるマイクロスコープという顕微鏡があります。

通常の神経は目に見えないほどの大きさですが、このマイクロスコープによって、神経をよく見ながら治療が可能です。

(マイクロスコープ治療は、自費診療となります。)

詳しくはスタッフまでご相談下さい。

安藤