
おはようございます
副院長の安藤です
最近一段と寒いですが、少し暖かい日も増えてきましたね
風邪やインフルエンザが流行っているようですがどうぞみなさんお気をつけて!
今日は歯のけがについてのお話です。
お子さんなどに多いですが、転んで前歯をぶつけてしまった!
お友達とぶつかってしまった!
スポーツなどでボールや器具と衝突・・・
大人の方でも転んでしまったり交通事故などで歯や顔面を強打してしまうことがあります。
今日はそんな歯のけがについてです
とにかく大事なのは、けがをしたときはとにかく時間勝負です
まずは身体の安全です。
頭をぶつけていたり、腕や足を骨折などの恐れがある場合はまずは救急病院などで
身体をみてもらいましょう。
もし身体が大丈夫・・・でも歯が折れちゃったり抜けてしまったら?
とにかく早く歯医者さんにかかりましょう。
抜けてしまった歯がある場合は、水ではなく牛乳や口の中に入れておきます
え、水もだめなんですか?と思われる方もいると思います
抜けた歯の運命を握っているのは歯根膜という、歯の周りの線維なのです
たまに、歯をきれいにしようと水でごしごし洗ってしまい、その大事な線維ごと取り除いてしまうことがあります
そうすると、歯がもとに戻らなくなってしまうのです
歯根膜はできれば1時間以内に抜けたところに戻す事で、抜けてもまた歯がくっついてくれるのです
歯根膜は口の中と同じ環境であれば、線維が壊れずに生存してくれるのです
学校の保健室などには歯の保存液という専用のものが置いてあることがあります
手に入らない場合は牛乳(ただし牛乳アレルギーの方は注意)
もしくは誤飲に注意しながら口の中に含んで歯医者さんに持っていきましょう。
1時間以上経っていても適切な処置を行えば歯が残せることもあります。
抜けた歯を戻したら1ヶ月くらいはワイヤーなどの針金で固定することが多くなります。
歯が抜けていなくても、ぶつけてしまった歯は影響が出ることがあります。
それは歯の神経です。
通常は虫歯がひどくなると神経を抜く治療をしますが、歯をぶつけただけでも歯の神経がダメージを受けてしまうことがよくあるのです。
神経のダメージは、ぶつけた直後はわかりません。
一時的に内部の血管などが充血して歯が暗く変色して見える事がありますが
数か月以内に変色が消えれば、神経へのダメージが回復することもありますが
ぶつけてから数か月、もしくは数年後に歯の色が変わってくる場合は、高い確率で神経が損傷されています。
放置してしますと、根のまわりに病気ができたり、歯ぐきが腫れてくる場合があるので
けがをして歯をぶつけてしまった場合は定期的に歯科医院でレントゲンの検査を行うことをおすすめします。
歯科医院では、レントゲン以外にも歯の神経へのダメージを検査する器具もあるので
ぶつけてしまったのがかなり前であっても、痛みがなくても出来る限り検査をおすすめします。
ヤガサキ歯科医院では、歯のけがをされた方の急患を随時受け入れています。
もしお口のけがをされた場合は、お気軽にご相談ください。